立ち上がれ！高山善廣

「大丈夫？」とか聞いても、
かったるそうに返事して（笑）。
僕のこと嫌いなのかなと思いましたよ（高山）

――いやぁ、いい写真が撮れましたよ！

高山　もう今回は、写真だけ載せてもらった方がいいんじゃない？

杉浦　表紙でね。

高山　……ホント偉そうだね、お前（笑）。

――ハハハハ！　最高ですね（笑）。今日は“怪物伝承対談”ということでおふたり……というか主に杉浦選手のリング内外での強さと魅力を縦横無尽に探っていきたいと思うんで、よろしくお願いします。お二人がよく一緒にいるところを見かけるんですけど、どんないきさつで一緒に行動するようになったんですか？

高山　こいつは相手にしてくれないときは全然相手にしてくれないんですけどね、ある一定の地域に行くスケジュールが近づくと突然僕の携帯にスギ（杉浦の愛称）からメールが入るんですよ。巡業のバスは別々なんですけど、「いま自分のバスが出ました。高山さんはいかがお過ごしですか？」とかね（笑）。さっき会ったばかりなのに。

――つまり、それは何かお誘いですか？

杉浦　（恐縮して）そんなことないです。

高山　そういえば、お前！　こないだ●●●にいたらしいじゃん。

――その●●●というのは？

高山　六本木のキャバクラ（笑）。そんなことは俺の耳にすぐ入っちゃうんだよ！

杉浦　（慌てふためいて）ちょっと、えっ？　なんで知ってるんですか？

高山　元Uインターはその店によく行くんですよ。あそこじゃ君の好きないろんな行動はできないでしょ？

杉浦　高級感ありますね。もうちょっと庶民的な方が自分には合ってますね。

高山　お行儀よくしてないとな。

杉浦　いい男を演じないと（笑）。

高山　お前が演じられんのかよ（笑）。

杉浦　そうなんですね。なりきれないですけど、酒入ると……ダメですね（笑）。

――以前から、杉浦選手はキャバクラ好きを公言してましたけど、そういうところに一緒に飲みに行ったりしてるんですか？

高山　巡業中には行きますよね。僕の知り合いがいろいろ面白いところ連れてってくれるんで、そういうときにはスギを連れていくとね、みんな喜んでくれるんで。

――杉浦さんのどんなところが好かれる要因なんですかね？

杉浦　嬉しいと子供のようにハシャぎますから（笑）。

高山　わかりやすいんだよ。自分の都合だけで顔色変えますから。こないだ京都のキャバクラ行ったときに、みんな女の子付いて、スギだけ横に付かなくてスネちゃったんですよ（笑）。そしたら、そこに連れてってくれた人が「スギが不機嫌になるから、この店もうダメだ。出るぞ」とか言って店を替えて。そこで横にちょっとエッチそうなお姉ちゃんが付いたら、もうニコニコ顔で、連れてってくれた人も「あ、スギが楽しんでるからよかったわ」って（笑）。もう大変ですよ。みんなスギの顔色伺ってますから。

杉浦　いやいや、ホントにそんなことありませんからッ！

――リング外でも大物ぶりを発揮してるんですねぇ（笑）。ちなみに高山さんが杉浦さんと初めて会ったときの印象とか、どんな感じでした？

高山　初めて見たときねぇ……スーツ姿で挨拶に来てたんですけどね、スーツがツンツルテンなんですよ（笑）。キツくなったスーツを無理矢理着てて、あんまりお金のない子が中学1年のときのサイズの制服を3年生になっても着てるような感じ（笑）。ケツとかムチッと出ちゃって、「なんだこいつ⁉　人間離れしてるなぁ」と思って（笑）。

杉浦　プロレス入るんで体重増やしてた時期だったんですよ！

――じゃあ、逆に杉浦さんは高山さんにどんな印象を持ちましたか？

杉浦　「怖い人だな」という感じですよね。ファンの頃から見てましたから。

高山　よく言うよ！　最初はオレのことを相手にもしてくれなかったじゃん。たしか試合前にリングの上で練習してるときも、新弟子は「お前はあっちで腕立てやってろ」とか言われるんですよ。で、こいつが一人で黙々と腕立て伏せをやってるところに、俺がチョロチョロ見に行くんですよね。そしたら「俺に寄って来るなよ、こいつ」みたいな目で迷惑そうな感じで見るんですよ（笑）。それで「大丈夫？」とか聞いても、かったるそうに返事して（笑）。僕のこと嫌いなのかなと思いましたよ（しみじみ）。

杉浦　（恐縮して）いや、練習中にあんまりしゃべると怒られるかなと思ったんで。

高山　俺が話してんだからいいじゃん！

杉浦　……そうですね。

高山　そんな感じで思いっきり避けられてたんですよ（笑）。

※PART2は2020年5月1日（金）に公開予定です。